管理人樹里

犬におやつをあげたり、犬用のケーキでお誕生日をお祝いしたりすることは、飼い主なら誰もが経験していることではないでしょうか?しかし、市販されてるおやつや犬用ケーキには犬の体に良くない成分が入っていることがあります。添加物の種類や規制値、犬の体に優しい無添加おやつや犬用ケーキについて解説します。

そもそも添加物とは?

食品添加物とは、食品原料以外に食品加工品に添加される物質であり、嗜好性、保存性、発色性などを高める目的で用いられます。ドッグフードに関しては(おやつも含めて)平成21年6月1日から農林水産省と環境省の共管で「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行され、成分や原産国表示義務や製造業者、輸入業者、販売会社の届出義務などさまざまなことがペットフードの安全性を高める取り組みが行われています。その中で、ペットフードの中に含まれる添加物については以下の10種類が高濃度では危険であるという理由で規制値が設けられています。

規制値の決められた添加物

●エトキシキン・ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)・ブチルヒドロキシアニソール(BHA)-上限値は合計量で上限150μg/g、犬用はエトキシキン75μg/g以下とする。
エトキシキンは防腐力価が高く、人では使用が認められていません。BHT・BHAはもともとガソリンなどの酸化防止剤で、限定的に人の食品添加物として認められています。

●農薬類
クロルピリホスメチル(150μg/g)、ピリミホスメチル(10μg/g)、マラチオン(2μg/g)、メタミドホス(0.2μg/g)、グリホサート(15μg/g) が上限値です。

●カビ毒
アフラトキシンB1(0.02μg/g)、デオキシニバレノール(2μg/g)が上限値です。

●その他
重金属であるカドミウム(1μg/g)、鉛(3μg/g)、ひ素(11μg/g)、有機塩素系化合物であるBHC(0.01μg/g)、DDT(0.1μg/g)、アルドリン・デルドリン(0.01μg/g)、ヘプタクロル・ヘプタクロルエポキシド(0.01μg/g)、エンドリン(0.01μg/g)、その他メラミン(2.5μg/g)が指定されています。

ペットフード安全法に規定されている製造方法の基準

有害微生物の発生を防ぐため、加熱あるいは乾燥すること、猫用にはプロピレングリコールは用いてはならないこと、原材料は有害物質や病原微生物に汚染されていない、あるいは疑いないものを用いることが示されています。

ペットフード安全法に規定されていないものの、危険であると考えられる添加物

●色素系
単純に色をつけるために添加されるもので、赤色40・102・105号、蒼色2号などが使われいます。タール系色素と呼ばれるこれらの色素はアレルギーや発がん性などが指摘されており、色覚でものを食べない犬には不要であると思われます。

●キシリトール
人には害がないとされていますが、犬では低血糖を引き起こす恐れがあり、さらに嘔吐や歩行困難・腎不全などの危険があります。

●亜硝酸ナトリウム
肉の発色剤として使われ、肉類のアミンと反応して発がん性物質であるニトロソアミンが生成することがあります。

●プロピレングリコール
柔らかおやつなど、保湿剤・防カビ剤として使われていますが、猫には使用が禁止されていますが、人や犬は許可されています。アレルギー反応などが出る恐れがあります。

●ソルビン酸カリウム
カビや細菌の繁殖を防ぐ保存料として用いいられ、亜硝酸ナトリウムと反応して発がん性を持つ場合があります。

無添加おやつ長所と短所

おやつは犬とのコミュニケーションやしつけ、訓練といったものには欠かせないものですが、食べすぎると肥満になる恐れがあります。無添加おやつは添加物の心配がなく、安心して食べさせられますが、クッキーなど小麦が入っているものは時としてグルテンのアレルギーを引き起こすことがあり、また肉類にアレルギーを持つ犬も注意が必要です。

無添加おやつの作り方

肉類にアレルギーがないのであれば、一番簡単なのは干し肉です。塩味はつけず、食品加熱・乾燥機があれば肉を食べさせやすい大きさにカットして、そのまま一晩加熱・乾燥させます。加熱は70度付近が好ましく、それ以下しかない場合には一度ボイルしてから乾燥させると微生物の混入がなく安心です。または電子レンジやオーブンで焼きます。肉類はうすく削ぐか、肉叩きでうすくすると乾燥させやすいのでオススメです。クッキーなどは砂糖を入れず、油脂もココナツオイルやオリーブオイルにすると良いでしょう。肉・穀物アレルギーの子のおやつとしてはぼうろがおすすめです。

犬用ケーキ

お誕生日などにケーキで祝ってあげたい場合、スポンジと生クリームでできたものより、サツマイモをふかしてつぶしたものに、野菜やフルーツを彩りよく飾ったものがおすすめです。

まとめ

おやつを含めた市販のドッグフードに添加されている添加物の種類と規制値、手作りおやつなどについて解説しました。無添加おやつは市販されているものでも割高ですので、どうせ与えるなら自分で作ったほうが安心かもしれません。保存料を入れていないので、腐敗に気をつけ、作ったらすぐに食べさせてしまうか、冷凍庫に保存すると安心です。

犬用ケーキ、おやつに関するQ&A

Q:動物の骨や皮でできた噛むおやつは、犬の歯石などを取るのに効果的と聞きましたが、与える時の注意点はありますか?

A:犬の歯は尖っていて歯石がつきやすい構造になっています。歯磨きも大切ですが、犬が嫌がって十分にできないことが多いものです。そんな時に効果的な噛むおやつですが、大きさには十分に気をつけましょう。パッケージには適応体重が書いてありますが、何かと丸呑みにしてしまう犬は注意が必要です。特に、骨の形をした主に牛の皮を利用した噛むおやつは、最後の丸い部分を丸呑みにしがちです。喉に詰まったり、消化不良を起こす可能性がありますので、そのようなおやつを与える時には、そばについてある程度の大きさまで噛んでしまったら取り上げるなどの配慮が必要です。特に、多頭飼いでは、他の犬に取られるのが嫌で、素早く飲み込もうとすることがありますので、特に注意しましょう。牛の蹄なども犬が喜ぶおやつですが、牛の蹄は非常に硬いことが多く、犬の歯が欠けたり割れたりすることがあり、あまりお勧めできません。馬のアキレス腱なども喜んで噛みますが、これも丸呑みしないように、監視下で噛ませるようにしましょう。

Q:犬のおやつは生後どのくらいから与えることができますか?

A:一般におやつは生後6ヶ月以降に食べさせるほうがいいと言われています。生後6ヶ月前の子犬は、消化器官が未発達でおやつを十分に消化できなかったり、嗜好性が高いおやつの方を好み、ドッグフードを食べなくなり。栄養に偏りができてしまうのを防ぐためです。また、硬いおやつは、乳歯が欠けたりすることがあり、その後の永久歯の生え方に問題が生じることがあります。トイレのしつけなどでおやつを使いたい場合には、1日分のドッグフードを蓋つきの入れ物などに入れておき、そこから一粒あげるようにすると、1日の必要量を過不足なく与えることができます。

Q:手作りおやつをあげたいのですが、気をつけることはありますか?

A:肉などを乾燥させたものは問題がありませんが、クッキーなどを作る場合には、できるだけ砂糖などは入れないようにします。また小麦粉も精製されたものより、全粒粉を使ったほうが血糖値の急激な上昇が抑えられ糖尿病や肥満予防に効果的です。ただし、小麦粉などの穀類は、胚芽やふすま部分に農薬や重金属などが蓄積しやすい傾向にありますので、無農薬のものを使うなど、配慮が必要です。

Q:生の肉を干したものと、加熱したものとどちらがいいですか?

A:犬が最も消化しやすいのは生肉だと言われています。しかし、牛や鶏の内臓には犬に有害な食中毒菌が付着していることがあり、これが屠殺中に筋肉などに移行する可能性があります。また、豚や鹿、猪などには寄生虫が多く検出され、また肝炎ウィルスを保持していることがあります。犬自体は強力な胃酸によりある程度食中毒には強いとされていますが、体調不良や老化、あるいは子犬の時期は食中毒を起こす可能性がありますので、できるだけ生肉は避けたほうが無難です。生肉を食べた口で人の口を舐めると、人への感染の可能性もあります。寄生虫は数日冷凍することで死滅すると言われていますが、家庭用の冷凍庫は開け閉めで温度が変動することから、必ずしも安全とは言えません。加熱により細菌、ウィルス、寄生虫の全てを死滅させることができるため、加熱したものを与えることをお勧めします。

Q:最近アボカドは犬に良くないと聞きましたが、何故ですか?

A:アボカドに含まれるペルジンが有害だとされています。ペルジンは抗菌作用のある物質で、脂肪酸に似た構造を持っていて、一般には人には無害な物質です。犬が大量に摂取すると、胃酸刺激、下痢、呼吸不全、心臓疾患などを引き起こす可能性があるとされており、最悪な場合は死に至る可能性のある物質です。アボカドに含まれるペルジンの量は、品種や産地によって異なり、また犬の感受性も個体や犬種によって違うため、必ずしも悪影響を与えるとは限らず、また致死量も不明な物質です。特に与える必要のない食べ物ですから、無理に与える必要はありません。人でもアレルギーを起こす可能性があります。

Q:トマトをおやつに食べさせても大丈夫ですか?

A:トマトはリコピン、ビタミンC、カリウム、葉酸、各種ミネラルなどが含まれる栄養価の高い食べ物です。夏野菜であるトマトは、日光などで生じた活性酸素の消去などに効果的な食べ物です。特にリコピンは抗酸化作用が強いとさせていますが、脂溶性なのでできれば油と一緒に摂取すると効果的です。クッキーなどに練り込むと、見た目の綺麗なおやつになります。近年は家庭菜園などでトマトを栽培して、それを犬が食べてしまったということも多く聞きます。青いトマトにはトマチンという毒性のある糖アルカロイドが含まれています。トマチンはトマトの茎や葉、花に多く含まれ、未成熟の実にも含まれる抗菌作用のある物質です。成熟した赤い実では未成熟の実の千分の一まで減少します。犬の場合、一度栽培している赤い実を直接食べると、次は青い実まで食べようとしてしまうことがありますので、犬の口が届かない場所に置くかネットをかけるなどすると安全です。

Q:ぶどうをおやつに食べさせるのは良くないですか?

A:近年ぶどうは犬にとっては毒性があると言われるようになりましたが、ぶどうのどの成分が毒になるのか、未だに解明されていません。最初はレーズンを食べた犬に急性の腎不全の発症が見られたことで、ぶどうは危険であるとされています。レーズンではなく、普通のぶどうでも腎不全を発症した例があり、どのくらいの量で発症するのかも未だはっきりはしていません。全ての犬が発症するとは限りませんが、もしぶどうを食べて元気が無くなった、水を大量に飲む、嘔吐するなどの症状が出た場合には、早急に動物病院を受診して、ぶどうを食べたことを獣医に話しましょう。急性腎不全は最悪1日程度で死亡する可能性もある病気ですので、十分に気をつけましょう。

Q:団子などの串のついたおやつを上手に口で剥がして食べます。串を手に持って食べさせるのが楽しいのですが。

A:串付きのものを手で持って犬に食べさせては絶対にいけません。串は意外と滑るものであり、大型犬ですと、するりと飲み込んでしまうことがあります。また、串そのものを噛み砕いて飲んでしまうこともあります。飲み込んだ串はそのままですと、胃や腸に刺さって穴が空いたりする可能性が大きくなるため、取り出す必要があります。串は飲み込んだときには縦に食道を通りますが、吐き出す場合には必ずしも縦になるとは限らず、横になった場合には胃だけではなく、肺や心臓に刺さる可能性があり非常に危険です。取り出す処置は全身麻酔をかけた上で、まず胃カメラで取り出す試みをすることが多いのですが、串は滑りやすく、取り出すことができないと開腹手術になります。健康な犬の内臓にメスを入れることはその犬の生涯に渡って影響が出る可能性があり、また費用も高額になります。食べてはいけないものは犬の口に絶対に近づけないようにしましょう。

Q:アイスクリームを食べさせてもいいですか?

A:犬はアイスクリームが大好きですね。少量ならそれほど問題はないと思いますが、乳糖に不耐性の犬では、下痢などをしがちですので注意が必要です。また、糖分も多いため、肥満などにならないよう、お出かけの時にほんの少し程度にとどめておく方が賢明です。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

《人でも食べられるとハッキリ公式サイトに書かれているこだわりドッグフード》

ドッグフードには、人が食べる者にはまず含まれていないような合成着色料、防腐剤が使われていることが多いです。

また、こだわりの外国産ドッグフードに関しても、輸送工程での温度管理などによる品質劣化の疑念があります。

筆者が犬の健康のために抑えておくべきだと考えているドッグフード選びのポイントは

  • 国内製造であること
  • 国内製造で且つ無添加であること
  • 人でいうところの成人病になってしまうような食事でないこと
  • 人でも食べられる

人でも食べられるということは、犬だから許されるような安価な合成着色料、防腐剤を使用していないという証拠。ネーミングだけで何となく犬の健康によさそうだと勘違いさせるようなドッグフードとは明らかに別物。

愛犬と長く過ごすためにということは勿論のこと、

  • 獣医への通院頻度減により手間が少なくなる
  • 獣医への通院頻度減によりお金が掛からなくなる

ことにもつながります。健康は食から。これは人も犬も同じ。

こだわりの人でも食べられるドッグフードを一度チェックしてみてください。

引用元:カナガン、ナチュラルドッグフード、ロイヤルカナン、サイエンスダイエットの口コミ評判比較他|犬の餌おすすめランキングナビ