肝臓はビタミンやホルモンの生成、解毒、脂質・タンパク質・糖質の分解や生成、貯蔵、さまざまな消化に関する酵素の製造など、生命維持になくてはならない臓器です。肝臓は一部を失っても再生するほど強い臓器で、悪化するまで症状がほとんどでないため、気がついたときには手遅れとなることも多い臓器です。肝臓病の種類と早期発見のポイント及び治療方法について解説します。

肝臓病の働き

肝臓の主な働きは、栄養素の取り込みや貯蔵、体に害のあるものの解毒、血液成分の合成や廃棄、消化液の分泌など多岐にわたります。タンパク質は小腸でアミノ酸やペプチドに分解されて血流に乗って門脈を通って肝臓に入り、そこで必要なタンパク質へと再合成されて各細胞へ送り届けられます。またエネルギーとして使われなかった糖質は肝臓でグリコーゲンへと変換されて貯蔵されます。また毒物や薬物は肝臓内で分解代謝されます。特にタンパク質が分解されてできたアンモニアは体内濃度が高まると神経症状を引き起こすため、肝臓で尿素に変換されて排出されます。

肝臓病の主な症状

犬の肝臓病の初期症状はほとんどなく、あっても食欲が落ちている、体重が落ちる、嘔吐や下痢が続く、尿の回数が多いなど、他の病気と区別がつけにくいものがほとんどです。血液検査をすれば異常はすぐにわかるので、これといった症状がなくても1年に一度、6歳を過ぎたら半年に一度は血液検査をすることが早期発見のポイントです。また悪化すると目や皮膚が黄色くなったり、色の濃い尿をするなどの黄疸が見られるようになります。さらに肝不全になると、体内の毒素を解毒できなくなり、意識混濁や意識不明に陥ります。

肝臓病の主な原因

肝臓病を引き起こす原因にはさまざまなものがあり、特定することが難しい場合もあります。肝臓病はウィルスや細菌の感染、許容範囲を超える有害物質や薬剤の取り込み、心臓病や何らかの他の臓器の異常による肝臓への血流の変化などが原因となります。また肥満も肝臓病の大きな原因の一つです。感染を原因とする肝炎では、肝臓や胆嚢に細菌感染が起こり、膿などが溜まってしまう化膿性肝炎と、ウィルスや細菌に対応する免疫反応として肝臓内に肉芽腫ができてしまう肉芽腫性肝炎に分類することができます。化膿性肝炎では、外傷による細菌の感染が主な原因で肝臓に免疫反応として膿が溜まります。胆管炎や糖尿病、クッシング症候群などでも発症します。一方肉芽腫性肝炎の主な原因は感染で、真菌類ではヒストプラズマ、ブラストミセス、ピシウム、細菌類ではブルセラやミコバクテリアなどがあり、他にも寄生虫が原因となって発症する場合もあります。有害物質や薬剤に関しては、農薬や病気の治療に用いられる薬などのほか、おやつに食べさせるジャーキーなどに含まれる添加物で肝臓病を引き起こすことがあります。また肝臓に腫瘍が見つかることもありますが、多くは原発性ではなく他の臓器からの転移が多いようです。

肝臓病の主な治療

治療方針はALTやALPなど肝臓の組織が壊れると血液中に漏れ出てくる酵素の量や、非再生性貧血や総胆汁酸の上昇などの血液検査の結果を見て判断しますが、細菌感染などを除いては対処療法になることがほとんどです。具体的には輸液や栄養管理、安静などを行います。犬の肝臓は自己再生能力が高いため、早期に発見して治療を行うと、回復させることができますが、肝臓の炎症がひどくなると繊維化して硬くなって再生できなくなり、肝硬変から肝不全に移行してしまうと、危険な状態に陥ります。

肝臓病の食事療法

肝臓の再生を促すために、肝臓に負担をかけない食事を摂ることが最も重要です。犬の肝臓の状態によりタンパク質、脂質、ビタミン、亜鉛などの最適量が異なります。よくタンパク質を多めに、あるいはシジミは肝臓に良い、などといわれますが、肝臓が弱っている時は逆効果なものがありますので、血液検査の結果から獣医とよく相談して食事の質を決定することが必要です。

肝臓病の予防

脂肪の摂取量を減らし、毎日適度な運動を欠かさないことが予防の第一です。またおやつにジャーキーなど保存料や着色料が入っているものは、長い間に肝臓に負担をかけてしまいます。また薬を長期間服用するときは、必ず肝臓の悪化を示すような兆候がないか、血液検査をして慎重に行うことが必要です。

肝臓病にかかりやすい犬種

ベトリントンテリア、ウェストハイランド・ホワイト・テリア、スカイ・テリアなどには、銅の代謝が正常に行われずに体内に蓄積して肝臓病が悪化する個体が遺伝的に現れることがあり、繁殖には十分な注意が必要です。

まとめ

犬の肝臓病は早期には症状が出にくく、おかしいと思った時にはすでに重症化している場合も多い病気です。肝臓の異常は血液検査で簡単に発見できますから、若い犬では一年に一度、6歳以上になったら半年に一度血液検査を受けることが重要です。またいつもと様子が違う時は、早めに動物病院を受診することが重要です。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

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