犬の皮膚は毛で覆われているため、外的な刺激には強いものの、皮膚そのものはとてもデリケートです。また皮膚は全エネルギーの約3割を消費するため、食生活の影響が最も出やすい部分といえます。犬の罹りやすい皮膚病の原因や症状、治療方法などを解説します。

細菌性皮膚炎

皮膚に細菌が感染し、その部位で炎症がおこることで赤くなったり、痒がったり、時には全身に発疹が出ることもあります。多くは皮膚の常在菌が原因で、1歳までの子犬や老犬など免疫のバランスの崩れや弱まりにより、増殖して炎症を起こします。治療には抗生物質を用いますが、舐めてしまう可能性がある外用薬より、内服での治療が多くなります。1週間程度の内服で軽快することが多いのですが、犬が患部を舐めてしまうと悪化しますので、注意が必要です。

真菌性皮膚炎

皮膚が正常であれば真菌が感染することはほとんどありませんが、過度のシャンプーで皮脂がなくなったり、病気やストレスで皮膚のバリヤーが弱まると感染しやすくなります。真菌性の皮膚炎の治療には抗真菌薬を用いますが、治療は1ヶ月〜数ヶ月と長くなる傾向にあります。完治しないまま治療を中断すると難治性となりますので、注意が必要です。

アカラス症(毛包虫症)

ニキビダニ症とも呼ばれる皮膚炎で、ダニが毛包に寄生して、炎症や脱毛が見られます。強いかゆみを伴い、子犬と老犬が罹りやすいといわれています。アカラスは皮膚に常在しているダニであり、子犬は成長に伴う免疫力の増強により4〜8週間で完治する場合が多く、老犬の場合には免疫力の低下により難治性となります。治療にはイベルメクチンなど、ダニに効果的な薬剤の内服と、殺虫成分を含んだ薬浴があります。コリーなどイベルメクチンなどに遺伝的に過敏な犬種があり、注意が必要です。免疫力を低下させるステロイド剤などは禁忌とされています。

疥癬症

ヒビセンダニというダニが原因の皮膚炎で強いかゆみや脱毛が見られます。かゆみが強いため、掻き壊して他の細菌が感染している複合感染もよくみられます。このダニは劣悪な環境の中での多頭飼育によくみられ、非常に感染力が強く、人にも寄生するので注意が必要です。治療はアカラス症と同様に行います。

アレルギー性皮膚炎

犬を取り巻くさまざまなアレルゲンに反応して起こる皮膚炎で、かゆみや発疹などが起こります。アレルゲンとなる物質は多岐にわたり、ハウスダストや花粉、肉類や穀物のグルテンなど、複数を同時に持つものもあり、治療も困難になります。血液検査である程度のアレルゲンの特定ができる場合は、そのアレルゲンを生活環境から除去することで軽快することがあります。アレルゲンを特定する血液検査は10項目程度でも20,000円を超えることもあり、非常に高価で、かつ結果が出るまで時間がかかります。

脂漏症

パグやフレンチブルドッグなどに多い皮膚炎で、ベタベタした余分な皮脂が酸化して皮膚に炎症をおこします。かゆみで掻き壊すと、さらに細菌性皮膚炎なども併発します。ドッグフードやシャンプー剤の種類によっては悪化するものもあるので、脂漏症に適したものを選ぶことが重要です。

乾性脂漏症

フケなどがたくさん見られる、かゆみを伴うカサカサ肌です。乾燥が激しい冬などに発症しやすく、かゆみから細菌性皮膚炎を併発することがあります。犬の肌用の保湿液が販売されていますので、シャンプーした後や普段のブラッシングの際に使用すると改善されます。冬などは加湿器なども併用します。

接触性皮膚炎

皮膚に何らかの物質が接触することによって起こる皮膚炎で、薬品、草、花粉、金属、シャンプーなどさまざまなものが原因となります。アレルギー性皮膚炎などを持っていると症状がひどくなる場合があり、赤くなりかゆみを伴います。ヒスタミン剤やステロイドなどで治療しますが、顔が腫れるなどひどい症状の場合には、ステロイドの注射などで治療します。

ストレス性皮膚炎

犬は強いストレス下に長時間置かれたり、あまりにも退屈な時間が長かったりすると、自分の足の先や尻尾の付け根などを舐め続けることがあります。舐める刺激と湿度により皮膚が柔らかくなり、そこへ細菌などが感染し、より赤みやかゆみが増してさらに舐め続けるという悪循環に陥ることがあります。2次的な感染が見られた場合にはその治療を行い、同時に犬が感じているストレスや退屈を解消する必要があります。犬を楽しく運動させ、疲れていると舐める行為が少なくなる傾向があります。

ノミによる皮膚炎

ノミによる感染で起きる皮膚炎で、非常に強いかゆみが生じます。ノミは家の中での増殖が速く、人間にも容易に感染し、吸血の際に病原菌を感染させる場合があるので注意が必要です。体を痒がる、寝ているところに黒いゴマのような糞が落ちているなどで容易に診断できます。フロントラインなどの外用薬や内服薬で容易に予防できます。

まとめ

犬の代表的な皮膚炎についてまとめました。犬が痒がっていたり、執拗に舐めている場合などは皮膚炎の可能性がありますので、獣医の診察を受けることが重要です。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

《人でも食べられるとハッキリ公式サイトに書かれているこだわりドッグフード》

ドッグフードには、人が食べる者にはまず含まれていないような合成着色料、防腐剤が使われていることが多いです。

また、こだわりの外国産ドッグフードに関しても、輸送工程での温度管理などによる品質劣化の疑念があります。

筆者が犬の健康のために抑えておくべきだと考えているドッグフード選びのポイントは

  • 国内製造であること
  • 国内製造で且つ無添加であること
  • 人でいうところの成人病になってしまうような食事でないこと
  • 人でも食べられる

人でも食べられるということは、犬だから許されるような安価な合成着色料、防腐剤を使用していないという証拠。ネーミングだけで何となく犬の健康によさそうだと勘違いさせるようなドッグフードとは明らかに別物。

愛犬と長く過ごすためにということは勿論のこと、

  • 獣医への通院頻度減により手間が少なくなる
  • 獣医への通院頻度減によりお金が掛からなくなる

ことにもつながります。健康は食から。これは人も犬も同じ。

こだわりの人でも食べられるドッグフードを一度チェックしてみてください。

引用元:カナガン、ナチュラルドッグフード、ロイヤルカナン、サイエンスダイエットの口コミ評判比較他|犬の餌おすすめランキングナビ