子犬の免疫と予防接種

犬は生後2ヶ月頃までは母親からさまざまな病気に対する抗体をもらっており、先天性の病気以外は滅多に病気にかかることはありません。2ヶ月を過ぎる頃に母親からの免疫が切れるタイミングで防接種を実施します。しかし、母親からの免疫の維持期間には個体差があり、その期間に予防接種をしても有効ではないことがあるので、子犬の予防接種は3〜4週間の間隔で2〜3回接種するワクチンプログラムに従います。完全に免疫ができるまでは地面などを歩かせないことが必要です。また消化機能が弱くエネルギーの備蓄が少ない子犬は、食事の量や回数が足りていないと、低血糖から痙攣などを起こすことがあります。冬は体温の維持にエネルギーを消費するため、低血糖になりやすく、死亡することもあるので注意が必要です。低血糖の痙攣には、静脈注射でブドウ糖を補給します。

子犬の罹りやすい伝染病

適正な環境で健康な母親から生まれた子犬は、ほとんど病気をすることがありません。一番多いのは回虫などの寄生虫であり、予防接種の際に便を検鏡してもらい、卵などが見られたら駆虫薬を飲ませます。その他罹りやすい病気ではパルボウィルス感染症、犬ジステンバー、ケンネルコフ、コロナウィルス感染症、犬伝染性肝炎、パラインフルエンザなどがあり、いずれも子犬が罹患すると死亡率が高くなります。

子犬の先天性の病気

子犬の先天的な病気は多岐にわたりますが、気管支虚脱や心疾患、口蓋裂、病気とはいえませんが、片睾丸などは比較的多く見られ、遺伝性のことが多く、繁殖には十分な注意が必要です。

老犬の病気

人と同じく、犬も歳をとればさまざまな病気に罹患します。気管支炎などの呼吸器、心臓などの循環器、目や耳、消化器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌系、ガンなどの悪性腫瘍などです。生殖器系の病気は避妊・去勢手術により予防できるため、繁殖を望まない場合には考慮に入れるといいでしょう。

老犬の健康診断

6〜7歳頃からは元気そうに見えても半年に1度は獣医の健康診断を受診することをお勧めします。一般的な健康診断は外見観察や口腔内、心音や一般的な血液検査などで病気の兆候を知ることができ、多くの獣医では健康診断パック料金として5,000円〜10,000円程度で実施しています。症状が出る前に病気を発見できると、より早期に治療を始めることができ、寿命を延ばすことができます。

犬の病気の相談と治療費

獣医は自由診療で診察や治療にかかる費用はまちまちですが、近年は治療費の概算を教えてくれたり、基本的な治療費は掲示してあるところが多くなりました。子犬の頃から相性の良いかかりつけ獣医を見つけておき、定期的に健康診断をしてもらうことで、病気の兆候をいち早く知ることができます。犬の病気は夜間に起こることも少なくないので、夜間対応してくれるかどうかも、重要事項になります。時間外診療費が必要です。

まとめ

病気に罹りやすい子犬と老犬ですが、予防接種をしっかりとおこない、その後も定期的に健康診断を受けていれば多くの病気を予防したり、治療したりすることができます。愛犬がおかしいと思ったら、なるべく早く獣医に相談することが大切です。

犬の病気に関するQ&A

Q:犬の胃拡張や胃捻転はどのような犬種に起こりやすいのですか?

A:犬の胃拡張や胃捻転は大型犬種のうち、胸が深く胴が細い犬がなりやすいと言われています。代表的な犬種ではシェパードやドーベルマンなどに頻発します。胃拡張はなんらかの原因で胃の中にガスが発生し、胃がどんどん膨らんでしまいます。胃が拡張することにより、他の臓器を圧迫し、臓器不全などを起こしやすくなります。また胃拡張の状態が続くと、胸の深い犬種の場合、スペースがあるため、胃がひっくり返る捻転を起こすことがあります。老齢になると、胃をつないでいる靭帯が伸びきっているため、より捻転を起こしやすいと言われています。胃捻転になると消化管なども虚血状態になるため、非常に危険です。太っていると内臓脂肪により胃は捻転しにくくなりますが、内臓脂肪があれば糖尿病など、別のリスクが高まります。

Q:胃拡張や胃捻転を予防する方法はありますか?

A:胃拡張を起こす直接の原因はわかっていません。しかし、空気を飲み込むことが大きな原因の一つであると考えられており、食事をものすごくがっついて食べる犬は危険性が高くなります。食べにくい食器などが売っているので試すのもいいかもしれません。また、若いうちから食事の回数を増やし、一度に食べる量を減らすことで靭帯が伸びきってしまうことをある程度防ぐことができます。胃捻転は遺伝的要因もあるとされているので、親や親戚に胃捻転を起こしたことのある犬がいる場合には、特に注意しましょう。また炭酸を発生させるもの(入浴剤などの誤飲)や焼いていないパンなどは胃の中で膨らむので特に危険です。十分に気をつけましょう。

Q:胃拡張、胃捻転の症状はどんなものですか?

A:まず、短時間に胃が膨れてきます。叩くと空気が中に入っているような音がし、犬は吐きたいけども吐けない様子でウロウロすることがあります。涎なども大量にでることがあります。この時点で動物病院を受診すると手術ではなく治すことができる場合がありますが、様子をみているうちに捻転を起こすと、手術でも救命できないことがあります。

Q:胃拡張や胃捻転はいつ頃起きやすいですか?

A:はっきりとは言えませんが、食事をしてから2時間程度してから起こることが多いようです。従って、食事後すぐに就寝せず、2時間程度は様子を観察できる時間帯に給餌することをお勧めします。また胃捻転などは夜中に起きることが多く、すぐに連れて行ける動物病院をいくつか探して起きましょう。

Q:犬がソファーから飛び降りて足を痛めたようです。すごくキャンキャン鳴いています。どうしたらいいですか?

A:3分くらいで鳴き止み、どの後すぐに普通に歩き出すようでしたら様子を見て大丈夫なことが多いのですが、歩きたがらないなど、痛みが継続しているようならすぐに動物病院を受診しましょう。痛めた足が腫れていないか観察します。急速に腫れてくるようであれば、骨折が考えられ、添え木などで固定して歩かせないように動物病院に運びましょう。レントゲン撮影をして骨折でなければ、痛み止めをもらって様子を見ます。靭帯などを損傷した場合、完全に断裂していたら歩けませんのですぐにわかりますが、部分断裂の場合はわかりにくいことが多いようです。レントゲンにも映らないため、詳細に検査する場合にはMRI検査が必要です。完全断裂なら手術、部分断裂なら自然治癒を待つことが多いようです。

Q:小型犬が後ろからついてきているのに気がつかず、ドアを閉めてしまい、ドアに挟んでしまいました。すごく痛がって鳴いています。どうしたらいいですか?

A:強い力で挟まれた場合、肩などを脱臼している可能性があります。足などに腫れがない場合には、肩関節やひざ関節が外れていないか、動物病院で触診やレントゲン検査を受けてください。その時はっきりしなくても、痛み止めを服用しても1週間以上足を付けない場合などは脱臼の可能性があります。外れてからすぐであれば鎮静をかけた上で関節の修復も容易ですが、時間が経つとある程度固定されてしまい、治療が長引きますし、最悪外科手術が必要になることがあります。内臓に影響がある場合もありますので、平気そうでもしばらくは食欲や便に気をつけます。

Q:普段元気な犬が寝床にうずくまっています。どうしたらいいですか?

A:犬は多少の痛みで元気がなくなることが少ない、我慢強い生き物です。そしてなんらかの不調があった場合には、薄暗い狭いところでじっとして回復を待つ性質があります。犬がうずくまっているということは、なんらかの痛みがある場合が多く、また食欲もないのが普通です。下痢など消化管の異常がないか、毒物などを口にした可能性はないか、どこか怪我をしていないか、よく観察してから動物病院を受診します。原因がわかれば治療方針がたてやすいからです。また体に異常がないのに部屋の角などにうずくまっている場合、雷の接近が考えられます。犬により雷が怖い犬と、平気な犬がいます。元々の性格も関係していますが、2ヶ月までに雷の音を少しずつ聞かせておくと、ある程度なれることができます。雷の音が怖い犬は、きつめの服を着せたり、抱っこしてあげると安心するようです。

Q:犬が急に倒れました。どうしたらいいですか?

A:犬が倒れる原因はたくさんありますが、一つは脳への血流が遮断されるために倒れることがあります。これには全身に血液を送るための心臓に問題がある場合や、気管などに何かが詰まって呼吸できなくなる場合があります。致死性の不整脈などには心臓マッサージ、気管にものが詰まっている場合には、口を開けて手を入れ、中のものを取り出します。口の中に手を入れるのは噛まれる恐れがあり、非常に危険です。周りの人に助力を求め、上下の顎をタオルで固定しながら開くと怪我をせずに口を開けさせることができます。一方癲癇や脳腫瘍などが原因で倒れる場合があります。この時はすぐに死亡することは少ないため、冷静にその時の映像を撮影しておくと、治療がしやすいものです。癲癇の時は静かに横にさせて揺さぶるなどせずに静かに見守ります。癲癇症状が治って落ち着いてから動物病院を受診します。

Q:犬が怪我をして血がたくさん出ています。どうしたらいいですか?

A:まず、怪我の状態をよく観察する必要がありますが、出血するほどの怪我の場合、犬も相当に興奮していることがよくあります。極度の興奮状態の時は、飼い主でも噛まれることがあるので注意が必要です。まず犬が少し落ち着くまでは様子を見ましょう。犬が暴れなくなったらゆっくりと近づきます。バスタオルやタオルケットで全身を覆うと落ち着きやすく、安全です。この時、口輪があると便利ですが、ない場合にはタオルを口に巻きつける、頭を袋ですっぽり覆うなど処置をすると噛まれずにすみます。その後怪我の状態を把握し、出血している部位があれば、清潔なタオルで傷口を圧迫して止血を試み、同時に心臓に使い部分を縛りながら動物病院に運びます。それができないほど興奮しているようでしたら、タオルケットで犬の全身を包み、そのまま動物病院に運ぶのがいいでしょう。事前に連絡しておくと、動物病院でも鎮静剤の用意などができます。

Q:犬が何かを飲み込んでしまいました。何かわかりません。どうしたらいいですか?

A:飲み込んだものがわからない場合には、すぐに動物病院を受診します。動物病院では、レントゲンなどで飲み込んだものを推測しますが、金属製のものでなれば映像に映らないことが多いものです。次は内視鏡を使って胃の中を見ます。これには全身麻酔が必要です。また小さいものであれば、内視鏡で取ることができますが、取れない場合には外科手術になります。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

《人でも食べられるとハッキリ公式サイトに書かれているこだわりドッグフード》

ドッグフードには、人が食べる者にはまず含まれていないような合成着色料、防腐剤が使われていることが多いです。

また、こだわりの外国産ドッグフードに関しても、輸送工程での温度管理などによる品質劣化の疑念があります。

筆者が犬の健康のために抑えておくべきだと考えているドッグフード選びのポイントは

  • 国内製造であること
  • 国内製造で且つ無添加であること
  • 人でいうところの成人病になってしまうような食事でないこと
  • 人でも食べられる

人でも食べられるということは、犬だから許されるような安価な合成着色料、防腐剤を使用していないという証拠。ネーミングだけで何となく犬の健康によさそうだと勘違いさせるようなドッグフードとは明らかに別物。

愛犬と長く過ごすためにということは勿論のこと、

  • 獣医への通院頻度減により手間が少なくなる
  • 獣医への通院頻度減によりお金が掛からなくなる

ことにもつながります。健康は食から。これは人も犬も同じ。

こだわりの人でも食べられるドッグフードを一度チェックしてみてください。

引用元:カナガン、ナチュラルドッグフード、ロイヤルカナン、サイエンスダイエットの口コミ評判比較他|犬の餌おすすめランキングナビ