管理人樹里

昔は犬に服を着せている人を見たことがありませんでしたが、近年では多く目にするようになってきました。初めて犬に洋服を着せるときの注意点や選びかたなど、用途別に解説します。

犬に洋服は必要か?

その土地に古くから順応している犬種の場合、機能性で服を着せる必要はありません。しかし、海外から入ってきた寒さに弱い犬や暑さに弱い犬、スポーツやセラピーなどの仕事に従事する犬など、トイタイプの愛玩犬など犬の種類や用途が増加し、服の需要も高まってきました。

最初に服を着せるとき

犬に服を着せるときは、できるだけ子犬のうちに何度か着せて慣らすのがオススメです。もったいないと大きめの服を着せると動きにくいだけではなく、腕や足が絡まって危険な場合があります。最初は5分程度から始め、体にぴったりした服を着せるとそれほど抵抗なく着て入られます。散歩など楽しい時に着せると、着ていることを忘れ、次第になれます。装飾の少ないタンクトップタイプがオススメです。

防寒

チワワなどの小型犬は、体が小さく体重の割に体表面が広いため、放熱面積が広く寒さを感じやすい犬種です。保温をしないとエネルギーを消費し、食べていても痩せてきます。冬の外出ではダウン素材など保温性の高い服を着せます。通常室内でも人が心地よい気温では寒い場合が多く、ボア付きなどの保温性の高い服を着せますが、その場合でも伸縮性に富んだものを選びます。

防暑

暑さを和らげる服です。犬は足の裏しか汗をかくことができないため、暑いと舌からの水分の蒸散による熱交換で体温を下げようとしますが、湿度が高い日本の夏では蒸散がうまくいかず、熱中症になってしまうことがあります。暑い夏は涼しい室内で過ごすのが基本ですが、外に出なければいけない場合には、服を水で濡らし、汗の代わりにします。ベスト状の服の中に高分子吸収体を含み、水分の保持ができるように工夫されたものや、冷感素材でできた服も販売されていますので、上手に活用します。また頭や腹の部分も濡らしてあげると、より涼しく過ごせます。

虫除け

防虫剤を繊維に塗り込んだ素材でできている服で、一定の防虫効果があります。犬への刺激はほとんどなく、市販の人用防虫剤で咳き込む、蚊に刺されるとひどく腫れる犬などにオススメです。ダニの侵入を予防する効果を持つものもありますが、いずれにせよ絶対ではないので、フィラリアやダニ対策を怠らないようにします。

病中着

手術の後などに着せる服です。特に避妊手術など腹の手術の時は背中で結ぶタイプの服が効果的です。エリザベスカラーをせずに過ごすことができ、また腹側には縫い目がなく、傷跡が擦れたりせず、また舐めることもできません。こう言う機能の服を嫌がらないためにも、普段から服に慣らしておくことが重要です。

毛避け

他の家へ犬を連れて行くときや、アレルギーの人が同席する場所などでは、犬の体をすっぽり覆うような服を着せると、幾分マシなようです。頭まで覆うわけにはいかないので、機能は限定的ですが、四肢の足首と首回りを締めるタイプは抜け毛やフケが服の中に溜まります。

装飾

機能を補う目的ではなく、単に可愛い姿を見るための服です。トイプードルやチワワなど、小型の犬の服が多種類販売されています。飼い主の楽しみとして着せるのは問題ありませんが、装飾が多すぎて動きにくい、ジャラジャラうるさい、素材が固い、手足が動かしにくいデザインは避けるようにします。特にズボンやフードには何の意味もなく、邪魔なだけです。外出の時だけにするなど、服を着ていない時間を設けます。服を着せっぱなしにすると、季節の温度差を感じにくく、毛ぶきが悪くなったり、腫瘍や傷などの発見が遅れたりするので、注意が必要です。

犬の肉球は弾力性に富み、動脈が肉球の近くに走っているため、冬でも凍傷にならずに歩くことができます。しかし、逆に夏のアスファルトなどの暑さも直接体温を上げる原因となります。犬に靴を履かせると最初は固まって全く歩けない個体が多いようです。犬の靴自体も需要が少ないため作りが発展途上で、価格も四肢分で8、000~10,000円と高価です。しかし、雨の日や暑い日の散歩には靴はとても便利で、通常から使用していると、災害などでガラスの破片が散乱している場所でも安全に歩くことができます。犬の肉球は岩場などでも痛くない作りになっていますが、ガラスの破片は肉球がすっぱり切れやすいので注意が必要です。一個ずつ履かせるよりも四肢全部に履かせて、家の中でおやつなどを持って練習します。

まとめ

犬の服は小型犬であればセールで500円前後から売っていますが、大型犬になると10,000近くかかります。犬の服は装飾性よりも、腕などが動かしにくくないか、素材は天然素材であるかなどをチェックして購入することが大切です。体にぴったりフィットしている服は犬もそれほど嫌がらずに着用します。装飾品より色や柄で楽しみましょう。

犬の服に関するQ&A

Q:洋服を着せると嫌がって暴れたり、破いてしまいます。どうしたらいいですか?

A:犬によって初めて服を着せられたときに、素直に受け入れる子、固まって動けなくなる子、なんとか脱ごうとしてビリビリに破いてしまう子などいろいろです。チワワなど極端に毛が少なく、体重の割に体表面が大きく放熱が多い犬種はとても寒がりで、一度服を着せたら暖かいのに気がついて、寒いときには自ら服を着せろと要求してくることがあるくらいです。服を着せると固まるならば、少しずつ慣らすことが必要です。できるだけ薄くて伸縮性のある素材で、足の動きを妨げないようなタイプの服から始めると抵抗感が薄まります。おやつで誘って歩かせてみましょう。服を破ってしまうタイプは切れ端を飲み込んだりして非常に危険ですから、目を離さないようにしてください。服を着せたらすぐに外へ散歩に出かけると、いい印象が残り、そのうち服を着ていても気にしなくなります。

Q:A店とB店では同じサイズを購入したのに大きさが全く違います。なぜですか?

A:犬用の服は人の服のように業界共通のサイズ表示がありません。ですから、製品についている、あるいは店に表示されているサイズを確認してから購入することをお勧めします。店によっては試着用の服が置いてある場合もあります。人の服のように、売られている商品を試着することは許されていないことがほとんどです。毛やふけが商品についてしまうのを避けるためです。

Q:犬服のサイズの測り方を教えてください。

A:通常の犬服のサイズは、首回り(首の付け根部分)、胴回り(胴体の一番太い部分)、着丈(首の付け根から尻尾の付け根まで)を測り、近いサイズのものを選びます。一般に売られている犬の服は、その大きさで最も多く飼われている犬種の体型に合わせて作られていることが多く、同じ体重でも胸が深い犬(ボクサーやシェパード、ドーベルマンなど)や胴体が長い犬(ダックスフンドなど)は合わないことがあるので、注意が必要です。

Q:素材や犬の毛の長さによって大きさは変わりますか?

A:一般に毛の長い犬の方が同じ体重でも大きいサイズが必要です。ニットなど伸縮性のある生地の場合は、小さい目でもある程度大丈夫であり、大き目を着せると伸びてダブダブになることがあります。一方冬に着せるダウンなどは伸縮性がないため、ぴったりか少し大きめの方がいいようです。どちらにしても、腕周りの動きを妨げない作りになっていることが重要です。

Q:犬に服を着せるメリットはなんですか?

A:犬に服を着せるメリットの一番は体温調節の補助です。近年世界中の犬種が飼えるようになり、目的や育種の環境により、日本での生活では暑すぎる、寒すぎるといった問題が生じています。その問題を埋めるのが犬の服です。防寒着はもとより、遮熱性が高いあるいは体を冷やす効果のある夏用の服も開発されています。また、ダニや蚊などの忌避効果のある生地を使ったものや、防虫剤を塗布する場合でも、犬に直接噴霧するより、あらかじめ服に噴霧してから着せた方が、犬にとって薬剤を吸い込むなどの刺激が少なくなります。また抜け毛は飼い主にとっては普通ですが、犬を飼っていない人にはとっては嫌なことが多いものです。公共の場で服を着ている犬は抜け毛が落ちる割合も減るとともに、きちんと飼われていて汚くないという印象になりやすいです。また大型で強面の犬でも、可愛らしい色の服を着ていると怖がられる確率が減ります。特に黒くて大きな犬は怖がられる確率が大きいため、なるべく明るい色を着用させると好印象なようです。一般的ではありませんが、野山に一緒に出かけるときは、必ず自然にない色の服を着せていくと、ハンターに野生動物と間違われて撃たれる可能性が低くなります。また万一迷子になった時も、薮の中に入り込んだとしても他人に視認されやすく、見つけてもらえる可能性が高くなります。服を着ている野良犬はまずいないので、飼い犬と認識してもらえると保護されやすくなります。また服や首輪には連絡先をマジックで小さく書いておくと良いでしょう。

Q:服を着せるデメリットを教えてください。

A:メリットの逆になるのですが、ある程度の温度変化は犬にとって良い刺激になることがあります。特に常に暖かい状態に置かれると、毛ぶきが悪くなり、見た目がみすぼらしい状態になることがあります。また長毛種では、長時間服を着せていることで、毛が中で絡まり、毛玉ができやすく、皮膚炎などを発症することがあるので注意が必要です。さらに服を着せていると外から入り込んだダニやノミが発見しにくくなります。外出から帰ったら、一旦服を脱がせ、ブラッシングなどで毛の絡まりをほどき、ダニなどがついていないか点検すると良いでしょう。

Q:防虫効果のある服が売れられていますが、どういう仕組みですか?

A:ヒノキやユーカリなど、害虫に対して忌避効果のある成分をマイクロカプセルに封入し、生地に練りこんだものとされています。着用中にマイクロカプセルが少しずつ破れて、有効成分が体の外に出てくるようです。効果は半永久的と書かれていることが多いのですが、犬の服は洗濯回数が多いので、永続的な効果はないと思われますので、過信は禁物です。

Q:袖やズボンのついた服が売られていますが、犬には問題ありませんか?

A:犬は足を大きく動かす動物なので、袖やズボンは犬の動きをとても妨げてしまいます。犬にとって体に沿わない服は動きにくく、あまりお勧めできません。ズボンは排泄物が付着する可能性があります。スカートなども必要ないと思われます。

Q :背中やお腹のマジックテープやボタン、ファスナーなどで脱ぎ着をさせる服と、何もない服ではどちらが着せるのが簡単ですか?

A:もちろん、背中やお腹側で合わせる方が着せやすいです。しかし、その合わせ目がマジックテープであることが多く、洗濯中にマジックテーブにゴミが付着し、そのうち留まらなくなります。またファスナーも動いているうちにだんだん下がってくることがあります。一番安定しているのはボタンです。また背中側で合わせる方が前足を通すのが簡単です。ダウンなど伸縮性のない服の場合は、ボタンで合わせるタイプが使いやすいと思います。またドッグランなどで他の犬と遊ぶときは、破かれる可能性があるので、あまり高価な服は着せない方が良いでしょう。

Q:手術をする予定です。どんな服がいいですか?

A:手術をすると傷口を舐めないようにエリザベスカラーという口が体に届かない装具をすることがあります。しかし、これをつけていると、動くたびにエリザベスカラーが家具などに当たり、犬はとてもストレスを感じます。そんな時は体にぴったりとフィットし、首と尻尾の部分で服を固定し、ずれないように工夫のされた病中専用の服が市販されています。雌犬の避妊手術などでは、犬はその日から動き回ることができるため、とても有効です。

Q:犬の服は高いので、自分で作ってみたいのですが?

A:犬の服は高いし、特殊な体型の犬種では市販の服のサイズが合わないことがあり、手作りはお勧めです。一番簡単な方法は、首から着せるタイプの袖なしTシャツです。生地は飼い主さんのお古を使うことができます。自分の犬にピッタリの服があったら、縫い目から解いて型紙を起こすことにより、簡単にオリジナル服を作ることができますよ。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

《人でも食べられるとハッキリ公式サイトに書かれているこだわりドッグフード》

ドッグフードには、人が食べる者にはまず含まれていないような合成着色料、防腐剤が使われていることが多いです。

また、こだわりの外国産ドッグフードに関しても、輸送工程での温度管理などによる品質劣化の疑念があります。

筆者が犬の健康のために抑えておくべきだと考えているドッグフード選びのポイントは

  • 国内製造であること
  • 国内製造で且つ無添加であること
  • 人でいうところの成人病になってしまうような食事でないこと
  • 人でも食べられる

人でも食べられるということは、犬だから許されるような安価な合成着色料、防腐剤を使用していないという証拠。ネーミングだけで何となく犬の健康によさそうだと勘違いさせるようなドッグフードとは明らかに別物。

愛犬と長く過ごすためにということは勿論のこと、

  • 獣医への通院頻度減により手間が少なくなる
  • 獣医への通院頻度減によりお金が掛からなくなる

ことにもつながります。健康は食から。これは人も犬も同じ。

こだわりの人でも食べられるドッグフードを一度チェックしてみてください。

引用元:カナガン、ナチュラルドッグフード、ロイヤルカナン、サイエンスダイエットの口コミ評判比較他|犬の餌おすすめランキングナビ