犬のフィラリア症とは、寄生虫の一種である犬糸状虫という寄生虫が感染する病気です。フィラリアは蚊による吸血の際にミクロフォラリアとして感染し、犬の血管を通って最終的に心臓の右心房と肺動脈に住み着きます。フィラリアに感染した場合の病態や予防方法、費用について解説します。

フィラリアの感染経路

フィラリアのメスは、成熟すると大量のミクロフィラリアという幼虫を犬の血液に放出します。血管内のミクロフィラリアは、蚊などの吸血昆虫が吸血する際に一緒に吸い取られ、昆虫の体内で脱皮して成長し、再度昆虫が吸血する際に犬の血液中に取り込まれます。その後3〜4ヶ月をかけて犬の心臓に寄生します。成虫は長いもので5年くらい生きるとされています。

フィラリア症の病態

フィラリアは成虫になると30センチにも達し、心臓および肺動脈に寄生することにより、犬には咳、息切れ、肝臓や腎臓障害、腹水貯留、四肢のむくみなどの症状が現れます。さらに大静脈などにフィラリアが詰まると、赤褐色の尿や黄だん、呼吸困難などが起こり、非常に危険な状態になるため、早急に獣医の診察を受ける必要があります。

フィラリアの治療方法

駆虫薬(成虫を殺す場合):駆虫薬を大量に投与して成虫を殺しますが、死んだフィラリアが血管に詰まることがあるため、投与後4〜6週間は散歩や遊びを控え、ケージなどで安静にさせます。
駆虫薬(成虫は殺さずミクロフィラリアだけを殺す場合):通常の予防薬と同量を通年を通して服用させます。血液中にミクロフィラリアが見つからなくなったら成虫が死んだと判断し、その後は通常の駆虫薬の投与に切り替えます。
外科手術:心臓中の成虫を外科手術で取り出します。たくさん寄生している場合などは手術自体も長時間かつ高度になり、血管破裂などの危険も伴います。

フィラリアの予防薬

フィラリアの予防薬には各種あり、代表的な予防薬について解説します。多くの予防薬は蚊が発生する時期の1ヶ月後から飲ませ始め、蚊がいなくなる時期の1ヶ月後まで飲ませます。しかし1日おきや1ヶ月おき、年に一度の注射など多岐にわたります。
カルドメックチュアブル:おやつタイプのフィラリア予防薬で、同時に消化管内寄生虫を駆除することができます。30〜40日おきに一度飲ませます。ハートガードプラスは海外仕様パッケージで中身は同じものです。薬剤はイベルメクチンとピランテルで、比較的副作用もなく、子犬や妊娠犬にも用いることができます。
ミルベマイシンA:薬剤はミルベマイシンオキシムで錠剤や顆粒があります。比較的安全性が高いといわれています。
パノラミス:薬剤はミルベマイシンオキシムとスピルノサドでフィラリア予防の他に消化管内の寄生虫の駆虫が可能です。月に一回投与します。
インターセプタースペクトラム:薬剤はミルベマイシンオキシムとブラジケアンテルです。生後2週から投与が可能です。
レボリューション:薬剤はセラメクチンでスポットタイプです。フィラリアの他にノミ成虫の駆除及び寄生予防、ミミヒゼンダニの予防を同時に行うことができます。背中に垂らすだけなので、口からの投薬が困難な個体にも容易に使えます。
モキシデック錠:薬剤はモキシデクチンで、フィラリア予防薬の中では最も安全性が高いといわれています。内服薬です。
プロハートSR12:モキシデクチンの注射で年に一度の注射で12ヶ月の予防が可能となります。獣医師のみが注射をすることができます。

フィラリアの予防薬を使う際の注意事項

フィラリアの予防薬を投与する前には必ず感染の有無を調べる検査を行います。フィラリアの予防薬を投与していない時期に万一フィラリアに感染していた場合、予防薬の投与によってフィラリアが血管内で死亡すると詰まりが発生して非常に危険な状態に陥ることがあるからです。万一フィラリアの感染があった場合には、獣医の指示に従って別の治療が必要になってきます。フィラリア感染の有無を調べる血液検査は5分程度で、費用は3,000円前後が多いようです。必ず予防薬を投与する前に調べます。また体重によって投与量が異なるため、特に成長期には毎月体重を測定してから適量を投与します。コリー系の一部はMDR1遺伝子(p糖蛋白欠損)が欠損しており、血液・脳関門のバリアーシステムが先天的に欠損し、イベルメクチンを投与するとふらつきや失神などの神経症状を起こしますので注意が必要です。モキシデクチンが最も安全性が高く、最近はミルベマイシンも使用可能に改良されました。投与量も問題であり、安全性が高いといわれるモキシデクチンも1年に1回の高容量を注射にて投与すると危険になる可能性がありますので、注意が必要です。

フィラリア予防薬の購入時の注意

フィラリア予防薬は日本では要指示薬といい、獣医の指示なしでは購入することができません。フィラリア予防薬は海外では要指示薬ではない場合が多く、日本で購入するより割安な個人輸入が可能な薬品ですが、輸入の際には獣医の指示書を添付して農林水産省(厚生労働省ではありません)に届出をする必要があります。他人のための譲渡や販売は個人輸入では禁止されています。

まとめ

フィラリアは一度感染してしまうと、非常に苦しく最終的に犬を死に至らしめる怖い病気です。予防薬で簡単に予防できる病気ですから、獣医の指示に従ってしっかり予防することが重要です。自分の犬をしっかり予防することで、他の犬への感染も防止することができます。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

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