犬用サプリメントの必要性

犬は野生で生きていた時代には、肉だけではなく内臓や骨なども全て生で食べていました。生で食べることによりタンパク質はより消化がよく、また草食動物の内臓を食べることで半消化された草や腸内細菌、骨などからのカルシウムなどを効率よく摂取することができました。

また、獲物を追うことで十分な運動をし、骨をかじることにより、歯石や歯垢が溜まることは少なかったと考えられます。しかし、人に飼われ長い時間がたった今、犬たちはドッグフードという非常に簡便で栄養バランスの整った食事をするようになりました。ドッグフードが発明されてから、今まで人の食べ残しを主に与えられていた犬の寿命が格段に延びたといわれています。

しかし、ドッグフードは常温で長期間保存する目的のために加熱、乾燥されることにより、ビタミンなどの破壊や油脂成分の酸化などが問題となり、動物医療の発展などにより犬の寿命が延びたこととの相乗効果で、さまざまな問題が起こるようになりました。

ドッグフードでは足りない栄養素を補い、寿命が延びたことによるさまざまな問題を解消し、生を終える最後までなるべく元気に過ごせるように、犬用のサプリメントが開発され、現在多くの飼い主が飼い犬の元気のために買い求めるようになりました。

犬用のサプリメントには大まかに、免疫力を活性化させる作用のあるもの、骨や関節の動きをなめらかにしていつまでも自分の足で歩けるように補助するもの、腸内の環境を整えるもの、目や歯のメンテナンスに関するものなどがあります。犬用のサプリメントについて大まかに解説します。

免疫活性化サプリメント

きのこの多糖類を主成分とするサプリメントがほとんどで、β—グルカンなどが体内の免疫を活性化して、ガンや感染症から犬を守ります。

歩行補助サプリメント

コンドロイチンやグルコサミンを配合し、関節の動きを正常化して、歩行時の痛みなどを軽減する役割を期待するサプリメントです。

腸内環境整備サプリメント

胃酸で溶けないような有胞子腸内細菌などを含み、同時に腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖などを配合しています。

抗酸化サプリメント

フラボノイド類などを配合し、体の中の活性酸素の消去などに効果が有るサプリメントです。ガンなどの発生を抑えることのほかに、目の神経に積極的に働きかけ、いつまでも良く見えることをサポートするサプリメントです。

歯垢・歯石用サプリメント

犬の歯は肉を切り裂くためにできているため、平らではなく尖っていて歯垢・歯石が付きやすい構造になっています。歯石がつくとそこに細菌が繁殖し、口臭や歯周病などを引き起こします。さらに歯周病菌が血管から侵入し、心臓病や腎臓病を引き起こすことがあります。歯石・歯石用サプリメントは、直接歯に塗ったり、飲み水に垂らしたりするだけで歯石を落ちやすくするサプリメントです。

まとめ

犬用のサプリメントの代表的な種類をあげましたが、他にもたくさんの機能を持ったサプリメントが発売されています。機能や必要性をよく見極めて、犬の健康寿命を延ばしましょう。

犬のサプリメントに関するQ&A

Q:犬用のサプリメントはいつから使うのがいいのですか?

A:サプリメントというのは通常の食事を補う目的で使用するもので、病気を治すというものではありません。病気を治すために用いるのは薬で、薬には多かれ少なかれ副作用があります。そのため、処方には医師や獣医師の指示が必要になります。一方のサプリメントは病気をすぐに治すほどの即効性はなく、長く飲んでいるうちに徐々に症状が改善したり、病気の予防になるというものです。このような性質から、サプリメントはいつからとかどのようにとかの決まりがありません。老齢になって様々な不都合が出る割合を少し減らすという意味で、成犬になったら少しずつ初めて見るのが良いでしょう。

Q:子犬にはサプリメントは良くないですか?

A:子犬の時から与えられるサプリメントの代表としては乳酸菌などが封入されているサプリメントでしょう。子犬の時は腸内細菌の種類が整わず、下痢などを引き起こしやすくなります。犬の腸は人と違い短いので、腸内細菌が定着しにくいと言われていますので、体にいい乳酸菌を定着させるという意味で長く服用させると効果があります。子犬は骨が伸びるからカルシウムを飲ませるという飼い主さんがいます。犬は人に比べてカルシウムの必要量は多いのですが、必要量はドッグフードに含まれています。カルシウム過多になると、特に大型犬の場合、成長が早すぎて体の大きさに筋肉や関節の成長がおいつかないことがあります。このような場合、うまく走れなかったり、脱臼などを起こしやすくなるので注意が必要です。また、サプリメントを食べ過ぎて通常の食事が食べられなくなると、成長に影響が出てしまうので注意が必要です。

Q:サプリメントをうっかり放置していまい、たくさん食べたようです。どうしたらいいですか?

A:犬のサプリメントは特段に毒性の高いものは見当たりませんが、多く食べると下痢などをしやすくなります。万一体調不良になった場合には、食べたものを持って動物病院へいきましょう。また薬が包まれているアルミなどの素材は、縁が鋭利なものであることが多く、飲み込むと胃腸を傷つける恐れがあるため、人が飲んだ薬の空きクズなどはすぐに始末しましょう。

Q:代替療法とはなんですか?

A:通常の医療の代わりに用いられる治療のことで、ハーブ類やサプリメント、漢方薬やアーユルベーダなどを取り入れた総合的な治療のことです。現在科学的な医療に真の意味で取って代わる療法や薬物は見つけられていません。しかしながら、生き物には本来自分で病気を治す力があり、その環境を整えるという意味では重要であると言えるかもしれません。一般に薬として指定されたものは、薬効が明らかで副作用の検査もしています。それに比してハーブ類やサプリメントなどは薬効が明らかではないことも多いものです。薬はもともと植物から抽出したり、微生物が創り出したりするものが多く、ハーブ類だから副作用がないとは言えないので、注意が必要です。

Q:ドッグフードにもサプリメントと似たような成分が添加されているので、あえてサプリメントを飲ませる必要がありますか?

A:ドッグフードの内容表示は必須ですが、含有量までは記載されておらず、どこまで有効なのかは不明です。ドッグフードは毎日口にするものなので、少しの含有量でも長期間食べ続ければ効果が期待できるかもしれません。一方サプリメントは含有量がはっきりと明示されているため、その効果はドッグフードに含まれているものよりは早く現れる可能性があります。

Q:サプリメントは同時に複数服用させても大丈夫ですか?

A:サプリメントは概ね効果が緩やかであり、通常は複数を服用しても問題がないとされています。しかし、サプリメントも、犬の体に合う、合わないがあり、複数同時に服用しているとどのサプリメントが体にあわないか、判断することができなくなります。ですから最初は単独で服用させ、全てが大丈夫なようなら2種類から複数服用を試すと安全です。またあまりに大量のサプリメントは通常の食事の妨げになりますので、数種類にする方が賢明です。

Q:人用のサプリメントを服用させても大丈夫ですか?

A:犬と人では生理機能が大きく異なり、人では大丈夫なものでも犬には害がある場合があります。犬の生理機能に関しては未だ解明されていない部分も多く、一部のハーブ類に過敏な犬種もいます。犬には犬専用のサプリメントを服用させるようにしましょう。

Q:犬のサプリメントを選ぶ基準を教えてください。

A:犬のサプリメントは必ず飲ませなければいけないものではなく、またたくさんの種類があるので、どれがいいのか迷いますね。まず日頃の食事にたりない栄養素を選ぶのか、それとも一定の症状の改善を目指すのかで違って来ます。総合栄養食であるドッグフードで必要栄養素が足りなくなるということはあまりありませんが、手作り食などではある程度のベースサプリメントを添加すると良いかもしれません。またドッグフードは加熱しているため、腸内細菌はほとんど死滅しています。腸内の細菌の種類は健康にとても密着しており、良い菌を増やすためのプロバイオティクスなどは有効であると言えます。また、特定の症状の改善に用いるサプリメントには、皮膚や耳の健康に役立つもの、関節などの動きを滑らかにする効果があるもの、白内障などの視力低下を防ぐものなどが主なものです。ガンを防ぐ、あるいはガンを治すための免疫賦活剤として働く成分もあります。自分の犬の状態をよく見極めて選ぶようにしてください。持病があったり、薬を服用している場合には、獣医師に相談してから服用させることをお勧めします。

Q:サプリメントを飲んでくれません。何かコツがありますか?

A:サプリメントの形状として、錠剤や粉末、液状など様々な形があります。大型犬で食欲のある犬種では、どんなものでもドッグフードに混ぜてしまえば食べてしまうことが多いのですが、小型犬や偏食、少食の犬ではサプリメントが含まれていると食事そのものを拒否する、あるいはサプリメントだけを出してしまうということがあります。そういう犬には、近年、肉の味や匂いがついたサプリメントが売られていますので試してみてください。どうしてもそのサプリメントを飲ませたいという場合、錠剤なら口の中に無理やり押し込む、粉末なら少量の蜂蜜などで練って、頬の内側に貼り付ける、液体なら歯の隙間から流し込むという方法があります。錠剤は喉の奥に押し込まないと吐き出してしまいます。また練ったものを前足などに塗ると、犬が舐めることで服用させることができます。少しずつ塗らないと、犬が歩いてしまうと落ちてしまいますから注意してください。サプリメントだけではなく、一般に犬に薬を飲ませるのは難しいことです。しかし、子犬の頃から口を開けさせて美味しいものを飲ませる練習をしていると、薬も喜んで食べるようになるので、お勧めです。

Q:サプリメントには高額なものもありますが、高額なものほど効果は高いのですか?

A:これはなんとも言えないところです。サプリメントは薬とは違い、効果がすぐに現れない場合があり、その効果はすぐには実感できません。長い間服用して効果があるものなので、あまり高価で家計を圧迫するものは継続しにくいため、おすすめできません。飼い主の経済状態によっても異なってくるので、無理のない範囲で精一杯に選んであげるのが最良です。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

《人でも食べられるとハッキリ公式サイトに書かれているこだわりドッグフード》

ドッグフードには、人が食べる者にはまず含まれていないような合成着色料、防腐剤が使われていることが多いです。

また、こだわりの外国産ドッグフードに関しても、輸送工程での温度管理などによる品質劣化の疑念があります。

筆者が犬の健康のために抑えておくべきだと考えているドッグフード選びのポイントは

  • 国内製造であること
  • 国内製造で且つ無添加であること
  • 人でいうところの成人病になってしまうような食事でないこと
  • 人でも食べられる

人でも食べられるということは、犬だから許されるような安価な合成着色料、防腐剤を使用していないという証拠。ネーミングだけで何となく犬の健康によさそうだと勘違いさせるようなドッグフードとは明らかに別物。

愛犬と長く過ごすためにということは勿論のこと、

  • 獣医への通院頻度減により手間が少なくなる
  • 獣医への通院頻度減によりお金が掛からなくなる

ことにもつながります。健康は食から。これは人も犬も同じ。

こだわりの人でも食べられるドッグフードを一度チェックしてみてください。

引用元:カナガン、ナチュラルドッグフード、ロイヤルカナン、サイエンスダイエットの口コミ評判比較他|犬の餌おすすめランキングナビ