管理人樹里

犬を飼うと必ず必要になるしつけ、それは人の社会で犬が人と調和しながら楽しく生きるために必要なことです。人社会のルールを知り、そのルールに則って生活することを犬に教えることです。子犬から飼うときのしつけ方や子犬と成犬とのしつけ方の違いや注意点について解説します。

教えなければわからない

犬はとても社会性の強い生き物であり、周りの環境をよく見て育ちます。また犬同士のルール、人と犬とのルールは教えてもらわなければわかりません。犬同士のルールは、生後3ヶ月までに親や兄弟を過ごすことで自然に学ぶことができます。相手を強く噛まないこと、反撃されることによる相手が嫌なことが何か理解すること、目上に対する振る舞い方(シグナル)、あやまったりなだめたりする方法、人との関わり方などを学びます。生後早い時期(3週間〜)から親兄弟と離されてペットショップに陳列されるとこの犬同士のルールを学ぶことができず、犬同士の振る舞い方やシグナルが理解できない、噛む加減がわからない、犬を怖がるなど、とても大きな弊害が出ます。そのような犬は知能の発達も遅れ、何に対しても一生涯恐怖心を持つことが多いといわれています。これは幼い犬を欲しがる消費者側の問題も大きく、親兄弟と十分に育った犬を求めることが不幸な子犬を減らす一助になります。

子犬のしつけ–家に最初に来た時

親兄弟と十分に過ごす機会を与えているブリーダーでは、すでに新しい飼い主に渡す時にはある程度のしつけが入っている場合が多いようです。特に子犬が家に来た時に最初に突き当たるのがトイレのしつけですが、サークルにベッドとトイレを置き、トイレで排泄をしたらサークルから出して少し遊び、またサークルに戻してトイレで排泄をしたら遊ぶということを繰り返すうちに、すぐに覚えます。また甘噛みなどをしてくる子犬には、優しく体を押しのける、噛んだ口の中にさらに腕や手を押し込むなどの方法で、噛むと嫌なことが起こると教えます。また子犬が来た時から細い首輪をつけて、散歩に行くための準備にします。徐々に太い首輪に変えていくと、そのうち気にしなくなります。またサークル外で遊んでいる時に細いリードをつけておき、時々一緒に歩くようにすると抵抗なく散歩ができるようになります。

子犬のしつけ–食事のしつけ

子犬は時々ドッグフードを遊びながら食べることがありますが、遊び始めたら即座に取り上げ、次の食事まで何もあげないと、すぐにちゃんと食べるようになります。また食事を守る子犬が時々いますが、これは将来食事時に近くを通っただけで噛みついてくるなどとても危険なのですぐに直します。一番いい方法は人の手から直接食べ物を食べさせることです。それが嫌な場合はフードボールを2個用意し、空のフードボールへ一口ずつフードを入れてあげます。食事時に人がそばにいることに慣れさせ、かつ人は食事を奪う存在ではなく、むしろくれる存在であることをわからせます。

子犬のしつけ–飛びつきのしつけ

犬は嬉しい時は飛びついてそれを表しますが、人にとっては、特に子供や老人、客人などにはとても迷惑な行為です。まずリードをつけて、飛びつきそうになったらリードを引きます。同時に鼻面を軽く叩いて「いけない」というと効果的です。また飛びつきそうになったらくるりと後ろを向いたり、犬を無視することで飛びついてもいいことがないことを教えます。おやつを常に持っていて、飛びつきそうになったら「座れ」と命じ、できたらおやつを与えると、そのうち自ら座るようになります。

子犬のしつけ–散歩のしつけ

犬の散歩で大切なのは、過度に引っ張らないこと、「こい」と言われたら即座に飼い主の近くに来ることです。まず、「こい」のコマンドは家の中で犬が飼い主と離れている時に教えます。おやつを手に「こい」といい、来たらすぐにおやつをあげることで覚えます。徐々に外でもできるように練習します。散歩でリードを引っ張る場合には、リードが張った時点で歩くのをやめます。そして即座に「こい」と命じて犬を呼び寄せます。来ない場合はリードで軽くショック(一度緩めて素早く引く)を与え、こちらに注意が向いたところで呼び寄せます。犬が引っ張ったら別の方角に行くことも効果的です。

子犬のしつけ–家具などを噛む

子犬は何かと噛みたいもので、噛んでいいものと悪いものの判断はつきません。一番大事なことは、嚙めるものを嚙める場所に置かないことです。そして噛んでいいおもちゃなどを与えて、欲求を満たしてやることが重要です。子犬のしつけでは、悪いことをした時に叱るより、悪いことをさせない環境作りやよいことをした時に褒めることの方が重要です。

成犬のしつけ

子犬の時にしっかりしつければ成犬で困ることはほとんどありませんが、子犬の時に許されて大人になったら許されないというルールを犬は理解できません。従って子犬の時から大人になっても困らないようなしつけをすることが重要です。

まとめ

犬は社会のルールを教えてもらわなければわかりません。しかも、犬は人の言葉がわかりません。犬が理解しやすいように教え、さらに根気強く覚えるまで教えることが重要です。しつけは犬の終生にわたって継続するものです。

犬のしつけ方に関するQ&A

Q:ペットショップで可愛い子犬と目があってしまい、そのまま購入してしまいました。どうしたらいいですか?まだ生後40日です。

A:生後40日とのこと、まだお母さんや兄弟と一緒に育たなければいけない時期です。できるなら親の元に戻して後20日ぐらい育ててもらう方がいいのですが、飼ってしまったものは仕方がありません。まず生後40日は感染に関して危ない時期です。母親からの移行抗体が切れ始め、ワクチンも完了していなければ病気になる可能性があります。まず、子犬を清潔なサークルに入れ、外出から戻ったら服を全て着替え、子犬を触るときは必ず手を消毒しましょう。できるだけスキンシップをしてやり、一緒に寝てあげると情緒が安定します。2ヶ月くらいになってワクチンを接種して1週間程度経過したら、なるべく外へ抱っこで連れ出してください。また予防接種などをきちんとしている大人の犬と室内で接触させるのもお勧めです。その時の犬は、温厚で、かつ躾のできる避妊したメス犬がいるといいと言われています。

Q:トイレの躾ができません。家中にトイレシーツを敷いています。

A:トイレの躾では、犬を囲いに入れることが重要です。起きた時や食事の後に排泄することが多いので、必ずサークルなどに入れて排泄を促します。排泄したらサークルから出して遊んであげます。自由に排泄させていたら、いつまでも躾はできません。

Q:すぐに飼い主の手を噛んできます。まだ乳歯ですが結構痛いです。大きくなった時が心配です。

A:子犬は本来兄弟や親との触れ合いを通して、遊びの中で仲間を噛んだら反撃される、あるいはどこかへ行ってしまうことで、噛みの抑制を学びます。したがってちゃんとしたブリーダーの元から来た子犬が飼い主を噛むことがありません。しかし、早期に親兄弟と離されると、噛みの抑制を学ばずに飼い主のもとへ来てしまうことがあります。このような子犬の場合、噛みの抑制を知らずに本気で噛み付いてしまうことがあります。犬が本気で噛んで来たら、強く拒否します。「痛い」「いけない」と強く言う、口の中にさらに手を入れるなどです。軽度の場合は犬を置いてその場を離れます。一番大切なことは、犬にとって噛むことは要求を通す武器になると教えないことです。成犬になって本気で噛まれると、小型犬でも痛みで動けません。大型犬では死亡事故にもつながります。子犬のうちに、力のないうちに、噛むことで飼い主に要求は通らないことを教え込む必要があります。噛まれて犬を怖がることが一番いけないことなので、噛まれてもひるまない装備をする、早いうちに専門家に相談することも大切です。

Q:躾のされていない外飼いの成犬を引き取りました。家の中で飼いたいのですが、躾は可能ですか?

A:どんな犬でも、何歳になっても躾は可能です。ただし、子犬と成犬では学ぶ速度も違います。子犬より成犬の方が時間がかかる場合が多いのですが、子犬より排泄の間隔も長く、外で排泄の習慣がついている犬も多いため、家に入れるのは比較的簡単です。子犬よりいたずらも少ないでしょう。

Q:犬の学習方法を教えてください。

A:犬の学習方法には様々な方法があります。しかしながら、犬の考え方はシンプルです。ある行動が自分にとって利益か不利益か、それだけです。自分にとって利益のある行動は繰り返し、不利益な行動は消えていきます。大事なことは基準が「犬にとって」であり「飼い主にとって」ではないと言うことです。躾というのは、犬と飼い主の双方にとって利益になる行動を教えることだと考えていいでしょう。例えば、飼い主が犬に「お座り」を教えるとします。犬にとってお座りという行動は、最初は特別な意味のない姿勢の一つです。しかも犬はリラックスするときは座るより寝そべる方を好みます。飼い主が「お座り」を教える場合、犬がちょっとでも「お座り」の体勢を取ったときに褒める、おやつをあげるなどして、犬にとって「お座り」が利益になることだと教えます。徐々に座る姿勢やスピードなどを要求すると訓練の一つになって来ます。また犬が飼い主を「噛む」場合、飼い主が怖がって犬の要求を飲んでしまうと、犬の利益になるため、なんども「噛む」行為を繰り返します。逆に叱られたり、無視されたりすると、「噛む」行為が消えていきます。このように、犬と飼い主にとって利益になる行動を教えていきます。

Q:犬が無駄吠えします。どうしたらいいですか?

A:犬が吠えることには必ず意味があります。犬にとって無駄吠えはありません。犬は警戒するとき、要求するときなど、様々な場面で吠えることを使います。飼い主にとって不適切な吠えの場合でも、大声で叱ったりすると飼い主に「褒められた」「応援されている」と勘違いして吠えがやまないことがあります。犬の吠えは場合によって必ずしもやめさせる必要はなく、警戒の場合は2〜3回吠えたところで、危険を知らせたことを褒め、呼んでおやつをあげると、何度目かには、吠えてもすぐに褒めてもらおうとして飼い主に寄ってくるようになります。また要求の吠えは無視するのが一番です。吠えても要求が通らなければやがて吠えなくなります。犬にとって利益のない行動はやがて消えていきます。

Q:犬がすぐに逃げてしまい、呼んでも戻って来ません。困っています。

A:まず、逃げるとは散歩の時でしょうか?ドッグランでしょうか?家の敷地からでしょうか?散歩の時はリードをつけなければいけませんので、本来であれば逃げることはありえません。万一首輪などを振り切ってしまうような場合には、首輪と胴輪の両方にリードをつける二重リードなど検討しましょう。チェーンカラーは簡単に外れるので、散歩で使用してはいけません。ドッグランには、呼び戻しができるまでは連れて行ってはいけません。家から逃げ出す場合には、ドアや門扉の開け閉めには十分に注意するとともに、家の周りの囲いをもう一度見直してください。犬は2メートルくらいの高さの柵でも足がかりがあれば簡単に抜け出します、また穴を掘って逃亡することもあります。よく点検し、危ないところへは近づけないようにします。そうした対策をとった上で呼び戻しの訓練をします。呼び戻しの訓練は実は簡単です。犬が自分の興味のある方角より飼い主の呼びに答えた方が利益があると判断させることです。何度も繰り返すうちに、条件反射で戻ってくるようになります。まず最初はロングリードなどで犬が逃げられない方策を取った上で、犬を呼び、来たら褒めたりおやつをあげたりするだけです。子犬のうちは呼ばれるだけで嬉しいので、簡単に訓練が入ります。今まで自由に逃げていた成犬の場合、呼びかけにすぐに応じないことがあります。その場合は、犬の好きなおもちゃやおやつを見せびらかしながら、犬と反対方向に逃げます。ふざけた様子ではしゃぐのも効果があります。とにかく、一歩でもこちらに向かって来たら褒めるを繰り返すことです。やがて、何をしていても、飼い主に呼ばれたら戻ってくる犬になります。そうしたらやっとドッグランへ連れて行けるようになります。

Q:ドッグランに連れていきたいのですが、注意点はありますか?

A:子犬の時から他犬とのふれあいが少ない日本の犬にとってドッグランは必ずしも安全な場所ではありません。特に小型犬の場合、恐怖心から吠えついてしまうと、大型犬の狩猟本能を引き出してしまい、死亡事故になりかねません。ただ走っているだけでも巻き込まれたら危険なので、小型犬は大型犬のいるエリアには入れないようにしてください。また、運動不足でストレスの溜まっている状態でドッグランに犬を入れるのは不適切です。散歩などを十分にしてからドッグランに入れると、落ちついて行動できます。ドッグランに入る場合は、必ずリードをつけて入り、しばらく他の犬の状態を観察します。過度に興奮していないかを確認してからそっとリードを離します。ドッグランでは自分の犬から目を離さない、不安な状況ではすぐに犬を呼び戻す必要があります。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

《人でも食べられるとハッキリ公式サイトに書かれているこだわりドッグフード》

ドッグフードには、人が食べる者にはまず含まれていないような合成着色料、防腐剤が使われていることが多いです。

また、こだわりの外国産ドッグフードに関しても、輸送工程での温度管理などによる品質劣化の疑念があります。

筆者が犬の健康のために抑えておくべきだと考えているドッグフード選びのポイントは

  • 国内製造であること
  • 国内製造で且つ無添加であること
  • 人でいうところの成人病になってしまうような食事でないこと
  • 人でも食べられる

人でも食べられるということは、犬だから許されるような安価な合成着色料、防腐剤を使用していないという証拠。ネーミングだけで何となく犬の健康によさそうだと勘違いさせるようなドッグフードとは明らかに別物。

愛犬と長く過ごすためにということは勿論のこと、

  • 獣医への通院頻度減により手間が少なくなる
  • 獣医への通院頻度減によりお金が掛からなくなる

ことにもつながります。健康は食から。これは人も犬も同じ。

こだわりの人でも食べられるドッグフードを一度チェックしてみてください。

引用元:カナガン、ナチュラルドッグフード、ロイヤルカナン、サイエンスダイエットの口コミ評判比較他|犬の餌おすすめランキングナビ