管理人樹里

犬を飼育していると、何かと動物病院にお世話になることが多いと思います。
子犬の健康診断から始まり、最後の時まで、行きたくはないけど行かなければならない動物病院について解説します。

かかりつけ動物病院

かかりつけとは、いわゆる町の動物病院です。大型の検査機械は持っておらずレントゲン、超音波測定機械、血液検査用の機械などを備えているところが多いようです。獣医師も1〜3人程度のところが多く、できれば同じ先生に犬の生涯に渡って診察してもらうとより安心です。健康診断、下痢などの短期的な症状や怪我などの治療、ワクチン、フィラリア検査、エコー検査、レントゲン検査などが受けられます。診察料が800〜1,000円でその他検査や治療、投薬などによって料金が変わっていきますが、下痢などの場合で、薬や注射でおおよそ5,000円程度かかります。避妊・去勢手術なども行っており、20,000〜40,000 円程度かかります。難しい病気や特殊な血液検査、アレルギー検査や組織の検査などは外注のことが多いようです。ドッグフードやおやつ、療法食なども購入することができます。

かかりつけ動物病院の選び方

町の動物病院は人の病院でいうとホームドクターや総合診療科の位置付けです。しかし、獣医師によって得意分野があり何軒か行っておくことをお勧めします。犬を丁寧に診察してくれるか、飼い主の話をよく聞いてくれるか、病状などの説明を丁寧にしてくれるか、自分に手におえない場合には専門を紹介してくれるかを基準に選びます。かかりつけを数件持っておく重要性は、夜間などの緊急の時に、診察してもらえる可能性が高まるからです。胃捻転などは夜に起こることが多く、朝まで待っていては死亡することがあり、迅速な対応が必要だからです。多くの動物病院では、初見の患犬の夜間診療は行っていませんので、日頃から何軒か通っておくことが重要です。簡単な健康診断や、フィラリア検査、予防接種などを分散して受けておくのがオススメです。

少し大きい動物病院

CTやMRIなどの精密機械を持っている病院です。獣医師も5名程度のところが多く、難しい病気などの時は検査をしてもらえるので安心です。CTやMRIの検査費用は30,000〜70,000円程度必要になります。この病院でも予防接種やちょっとした病気も診察が受けられ、かかりつけ動物病院と同じ価格です。獣医師が多いため、夜間の診察や入院なども受け付けてくれるところが多いようです。また診療時間外は5,000〜6,000円程度、時間外診療費がかかります。放射線治療やレーザー治療を受けられる動物病院もあります。

専門病院

眼科、循環器、整形外科などそれぞれ専門に診察している動物病院があり、かかりつけなどからの紹介でしか受け入れない2次診療というシステムを取っているところがほとんどです。予約制で、週に2回午前中などの制約があるところが多く、精密検査用の高額機器を取り揃え、診察料5,000〜20,000円程度かかります。獣医師も大学などから派遣されてくることが多いようです。

夜間診察専門病院

夜間に急変した時などに常に診察してくれる病院です。大都市にしかないことがほとんどですが、いざという時に備えて、場所や電話番号は控えておくと安心です。比較的高額で、診察料だけ5,000〜10,000円かかる場合がほとんどです。

検査専門機関

CTやMRIなどの精密検査のみを行う機関です。動物病院からの紹介で検査を行い、結果を動物病院へ送ります。CTやMRI検査は全身麻酔が必要で、麻酔医と検査結果の読影をする獣医師がいることがほとんどです。治療は行いません。

大学病院

大学の獣医学科などに併設されている動物病院で、通常は紹介がないと診察してくれません。腫瘍などの病気や特殊な病気などでかかっている動物が多く、検査や治療の費用は高額になることが多いようです。CT、MRI、放射線照射機、特殊検査装置などを備えています。大学病院は平日しか診察してくれないのも難点です。

まとめ

犬を飼育していれば、健康診断やワクチン接種、病気の検査や治療などで、必ずお世話になる動物病院ですが、自由診療のため、動物病院によって診察・治療費が異なります。同じ地域内ではそれほど法外に費用が異なることは少なく、また大都市の検査機器などが多いところでは高くなる傾向にあります。相性の良い動物病院を選ぶことは重要ですが、治療効果は獣医師の能力によって大きな違いが出ることがあり、口コミや待合室で出会う飼い主さんなどとの情報交換で動物病院を見極めることも重要です。また病気は早期発見早期治療が最も重要で、かつ費用も抑えられます。簡単な治療でも5,000円くらいはかかることが多く、日頃から犬専用の貯金をする、動物医療保険に加入するなどの心構えが必要です。すべての治療を際限なく行うのが最善とは必ずしも言えませんが、お金がないから治療できないということのないよう、子犬を飼育した日から少しずつ用意をしておきましょう。

動物病院に関するQ&A

Q:夜間でもすぐに病院に連れていかなければいけない状態とは、どういう時ですか?

A:これは一概には言えませんが、ぐったりして起き上がる力もない時は、すぐに救急診療に連れて行きましょう。吐いたものや下痢に血が混じっていても、粘液に若干混じっている程度で、さらに歩いていたり水を飲めたりする場合には、多くは朝まで待っても大丈夫ですが、これも絶対とは言えません。またなんらかの出血があり(吐血、下血を含む)唇の内側や歯肉が白くなっている場合には、貧血で大変危険な状態ですから、すぐに病院に運びます。貧血で心臓に戻る血液が少なくなると、心不全を起こす可能性があります。また虫刺されや何かのアレルギーで顔などが腫れた場合、アナフラキシーショックを起こす可能性や、気管が腫れて呼吸困難になる場合がありますので、早急に受診しましょう。

Q:夜間の診察はどうしたら受けられますか?

A:普段からかかりつけの動物病院で夜間診療について聞いておくことをお勧めします。多くの動物病院では初診では夜間診療はしてもらえません。かかりつけの留守番電話にメッセージを残すと折り返しかけてくれる場合が多いようです。獣医師会の集まりなどがあると、地域の獣医さんが一斉にいなくなることがあります。昔、自分の犬が怪我をした時、どの動物病院に電話をかけても出なくて、その時は学会で市内の獣医師のほとんどが不在でした。獣医師一人で診察をしている動物病院より、複数の獣医師が診察している病院の方が在院の可能性が高まります。また入院や手術の数が多い病院、若い獣医師が多い動物病院も比較的獣医師が夜間もいることが多いようです。さらに、もしもの場合に備えて、都会にはなりますが夜間専門に診療をしている動物病院もメモしておきましょう。

Q:CTやMRIをかかりつけ獣医師から勧められました。麻酔をかけると聞いて怖くなりました。

A:成人の場合は、じっとしていられるのでCTやMRIは無麻酔ですが、動いてしまう子供の場合には麻酔をかけることがあります。これと同じで、犬はじっとしていられないので、検査のためには麻酔をかけることになります。動いてしまうと、正確な画像が得られません。麻酔の前には麻酔に耐えられるかどうかの検査をしますし、手術とは違って軽い麻酔ですのでそれほど危険性はありません。しかし、生き物に絶対はないということもまた真実ですし、病気で体力が落ちていると、想わぬ事態にならないとは言えません。見たい部位などによっては造影剤を使うこともあり、アレルギーなどの懸念がある場合もあります。またCTやMRIはその画像から異変を読み取るためには専門の知識が必要で、多くは読影専門の獣医師により診断がなされます。CTやMRIなどの検査の場合には、以上のような危険性も含めて事前によく説明を聞き、納得してから受けるようにしましょう。犬を守れるのは飼い主しかいませんから。

Q:CTとMRIの違いはなんですか?

A:CTは放射線を使い、MRIは磁力を使った検査装置です。放射線には生物に当てると通過できる部分とできない部分があり、放射線が通過できない部分の形がわかります。MRIは細胞の水分の量によって磁気の強さが違うため、その磁気の強さを画像として表します。CTの得意な場所は肺や骨、MRIは他の臓器や靭帯、血管など柔らかく水を多く含んだ組織の撮影が得意分野です。犬の悪いところによって撮影方法が違いますから、無駄にならないように主治獣医師によく相談して決めましょう。

Q:今のかかりつけは飼い主の話をよく聞いてくれません。高圧的な感じであまり詳しく説明も聞けません。動物病院を変えた方がいいですか?

A:口のきけない犬を診察するにあたって一番大切なことは、普段の様子を知っている飼い主の話をよく聞くことです。それを怠っている動物病院は、少しの変化を見逃す可能性があるため、病院を変えることをお勧めします。犬の病気は早期発見早期治療です。そのためには飼い主の話を詳細に聞くことが不可欠です。

Q:犬が獣医師に噛みつこうとするので、診察を受けることができません。

A:怖いことがあると噛みつこうとする犬は、気の小さい怖がりであることが多いものです。子犬のうちから健康診断でおやつなどを持参し、獣医師から与えてもらうと、多少のことでは噛み付かなくなります。しかし、それでも診察を受けられないほど暴れる、噛み付くなどの場合には、飼い主が診察室からいなくなることも一つの方法です。怖がりの犬は飼い主の応援があると思って暴れたりしますが、飼い主がいなくなると大人しくされるがままになることも多いのです。獣医師などが怪我をしないために、口輪を装着したり、軽い鎮静をかけることもありますが、命を守るためには仕方がない場合があります。しかし、これは犬にとってはかなりのストレスですから、子犬のうちに、様々な人に様々な部位を触ってもらい慣らしておくことは非常に重要です。

Q:動物病院で気をつけることはなんですか?

A:一番大切なことは、自分の犬の状態を獣医師に説明することです。しかし、診察室に入ると、犬がじっとしていない、吠えたりするなど、落ち着いて話ができない場合があります。診察の前に、どのように具合が悪いか、便の様子や食欲、いつから具合が悪いのか、元気はあるかなどをメモして獣医師に渡すと簡単です。獣医師も、メモに書いてある方がわかりやすく、診断しやすいものです。また待合室で他の犬や他の動物と一緒になることがありますので、接触しないように気をつけましょう。お互い、なんらかの感染症にかかっている場合もあり、余計な病気に感染したり、感染させたりしないためです。ケンネルコフなど、明らかに咳をしている場合には、待合室ではなく車の中などで待たせる方が、他の犬に迷惑がかかりません。また動物病院を出たら、軽くアルコール綿などで犬の足を拭くと安心です。アルコールを使いすぎると、肉球が乾燥して割れてしまうので気をつけましょう。また家に戻ったら、飼い主も薬用石鹸でよく手を洗いましょう。

Q:動物病院での診察料はまちまちです。人の保険診療のように基準はないのですか?

A:動物病院での診察は自由診療なので、獣医が任意に値段をつけていいことになっています。しかし、最近は動物病院が増えてきており、同じ町内や市内などではそれほど大きく変わらないようにしているようです。

Q:病気の治療のために検査を勧められましたが、高額になるのでは?と心配です。治療費や検査費用を獣医師に聞いても大丈夫ですか?

A:高額な治療費や検査費用がかかる場合、ほとんどの獣医師は金額を教えてくれます。飼い主によってどこまで治療するかは違うからです。何がなんでもお金をかけてとことん検査・治療すれば良いというものではなく、飼い主ができる範囲で精一杯のことをしてあげればいいと思います。ただし、犬を生涯適切に飼うためには100万円単位のお金がかかることがあることを忘れてはいけません。

Q:予防接種は毎年受けなければなりませんか?

A:狂犬病予防法により、犬の場合一年に一度は必ず狂犬病の予防接種を受けなければなりません。これは義務ですので、体になんらかの不調があり、獣医師が予防接種を猶予する必要があると判断した時以外は、必ず受けるようにします。4〜6月頃に自治体で集団接種が行われますが、できればかかりつけで健康診断を受けてから接種したほうが安全です。予防接種をした旨の届出は動物病院が代行してくれることもありますが、自分で役所に行って鑑札をもらう方が数百円安くすみます。一方任意の予防接種は必ずしも接種しなくても法律的な罰則はありません。しかし、母親からの移行抗体が切れる頃には必ず5種以上の予防接種を受けましょう。子犬が外からの感染に無防備である場合、外に出さなくても人が持ち込む病原菌に感染する可能性があるからです。ペットショッブなどでは未だにパルボなどの感染症が蔓延することがあります。子犬を飼っている間は、ペットショップなどで売られている犬などには決して触らないように、さらに帰宅後はすぐに手洗いを実行しましょう。また、旅行でホテルなどに泊まる場合や、ペットホテルなどに預ける場合、5種以上の任意予防接種の証明書が必要になる場合があります。これは他の宿泊者や飼い犬の迷惑にならないための措置です。予防接種は接種してから最低でも1週間以上は犬の様子を見る必要がありますので、旅行などが決定している場合はもちろんのこと、飼い主の入院や他の用事などでペットホテルなどに預けなければならない事態に備えて、あらかじめワクチンの接種は計画的に行う方が安心です。

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《執筆者樹里について》

管理人樹里

犬を本格的に飼い始めてから20年ほど。

現在は訓練競技会などにも積極的に参加。現在ボクサー2匹パピヨン1匹トイプー1匹飼育しているワンちゃん溺愛主婦です。

執筆者樹里の愛犬

《人でも食べられるとハッキリ公式サイトに書かれているこだわりドッグフード》

ドッグフードには、人が食べる者にはまず含まれていないような合成着色料、防腐剤が使われていることが多いです。

また、こだわりの外国産ドッグフードに関しても、輸送工程での温度管理などによる品質劣化の疑念があります。

筆者が犬の健康のために抑えておくべきだと考えているドッグフード選びのポイントは

  • 国内製造であること
  • 国内製造で且つ無添加であること
  • 人でいうところの成人病になってしまうような食事でないこと
  • 人でも食べられる

人でも食べられるということは、犬だから許されるような安価な合成着色料、防腐剤を使用していないという証拠。ネーミングだけで何となく犬の健康によさそうだと勘違いさせるようなドッグフードとは明らかに別物。

愛犬と長く過ごすためにということは勿論のこと、

  • 獣医への通院頻度減により手間が少なくなる
  • 獣医への通院頻度減によりお金が掛からなくなる

ことにもつながります。健康は食から。これは人も犬も同じ。

こだわりの人でも食べられるドッグフードを一度チェックしてみてください。

引用元:カナガン、ナチュラルドッグフード、ロイヤルカナン、サイエンスダイエットの口コミ評判比較他|犬の餌おすすめランキングナビ