ワンワン犬コラムでは、私が約20年以上犬を飼い続けて、試行錯誤しながら犬と楽しい生活を送るために学んだことを書いてみました。
私が犬を飼い始めたのは、上の子供が10歳の時です。下の子は6歳でした。それまでも犬との生活を希望していましたが、海外に住んでいたことや、帰国してからは家が賃貸であることなどから、なかなか実現しませんでした。
持ち家に越してから、晴れて犬を飼いたいと思いましたが、私たち家族にどんな犬がふさわしいか、全くわかりません。

犬の雑誌などを買ってきて、いろいろな犬種を見ていました。誰が言ったのか全く覚えていないのですが、「ボクサーは子守をする犬らしい」と聞き、2人の子供がまだ小さかったため、ボクサーにしよう思ってしまいました。
ボクサーなど、それまで間近で見たことも触ったこともありません。

何故その一言だけで決めたのか、今となってはもうわかりませんが、とにかく犬種を集めた雑誌を開いて、そこに載っているブリーダーに電話をかけ、すぐに譲ってもらえるボクサーがいるところを探し出したのです。
私は方向音痴で、地図が読めないので、それまでは夫が運転する車に乗るしかありませんでしたが、その年に購入した車にはナビゲーションが付いていたのです。今では競技会には一人で車を運転して出かけます。それまでの自分には考えられないことでした。当初は北海道や京都にも犬を連れて一人で行くようになるとは思ってもみませんでした。このように、犬が来たことでライフスタイルも変わってしまいました。
初めて我が家に来たボクサーは、それはそれは可愛くて、しかし、初めて飼う子犬の扱いが良くわかりません。

ボクサーは子犬でも活発な犬種です。当初応急的にサークルに入れていたのですが、2日目にはサークルから無理に出ようとして、サークルのつなぎ目に手を挟んでしまい、病院へ。すぐにサークルは撤去してしまいました。室内で自由にさせており、その当時はトイレのしつけの仕方も良くわからず、いろいろ踏んだり、滑ったり。犬に室内トイレを教えるためには、犬を自由にしてはいけませんね。子犬を飼う方は室内犬の飼い方のコツと注意点を参考にしてください。

成長するにつれてボクサーは力も強くなり、また他の犬と遊ぶのがとても好きだったので、ドッグランへ連れて行くことにしました。
近くにドッグランがあり、そこで気をつけなければいけないことや、危険なことを学びました。ドッグランでは入る時が一番興奮しがちです。ドッグランの中にいる犬たちも興奮状態にあります。したがって、力が有り余っている犬をすぐに解放するのは良くありません。ドックランでは自分の犬だけではなく、他の犬の動きにも十分注意して、総合的な判断が必要になります。ドッグランを利用する飼い主さんは、ドッグランを利用するということはどういうことか、よく考えてから利用しましょう。

2頭目のボクサーの時は、仕事が忙しくなり、ドッグランも夜しか行けなくなったため、お友達の犬が全くいなくなってしまい、一匹ではつまらなそうにするようになってしまいました。
今思えば、飼い主がもっと遊んであげればよかったのですが、当時は友達の犬を飼うことしか思いつきませんでした。多頭飼いの始まりです。
犬は社会的な生き物なので、群れの仲間が増えることは基本的には歓迎です。ボクサーは大型犬なので、通院なども、大型犬2頭はきついかな思い、相棒には小型犬の方が楽かなと、小型犬にすることにしました。
さて、犬種です。

ボクサーの友達なので、小型犬と言えどもタフな犬が必要です。
ジャックラッセルテリアが向いているかもと思いましたが、手に負えなくなることも多いと忠告されて、パピヨンを飼うことに。
パピヨンは活発で賢く丈夫な犬種ですが、骨が細く、ドッグランや車の中などで度々ボクサーに轢かれ、何度か軽い捻挫などをさせてしまいました。ここから現在まで多頭飼いですが、新しく来た犬が夜泣きをしたりすることが一切ありませんでした。

室内のルールも年上の犬が教えてくれるので、非常に助かります。
多頭飼いのメリットは、犬の精神が安定し、寂しくないということです。子犬は年上の犬の真似をするのでしつけも簡単です。兄弟など同じ年の犬を飼う場合を除いて、年齢差があるため、新しく来た犬は我慢することを覚えます。
そして多頭飼いで特に大切なことは、常に飼い主が頂点にいなければいけないということです。
頭数が増えるにつれて、いつの間にか飼い主以外の犬で群れを作る可能性があります。そうなると、犬たちは飼い主の言うことを聞きません。びっくりするくらい無視しますよ。
犬を飼うことに向いている人と向いていない人の中でも書いていますが、犬と接するときには、飼い主は絶対君主であらなければなりません。あるいは幼児の親の立場です。
犬には人の社会の善悪はわかりません。

自分に都合の良い行動は継続し、悪い行動は消えるだけです。ですから、飼い主がきっぱり犬の行動の良し悪しを選択し、かつ明確に犬に伝えなければなりません。
そこがはっきり出来ない人は犬を飼うべきではありません。
飼い主が犬を生かしているという態度で接するべきです。
力を使う必要はありません。本気で戦ったら負けてしまいます。

犬に何かを頼むのは正しくなく、犬には命令することが必要で、常に飼い主が犬に命令する立場であることを犬に対して主張します。
そしてその方が犬も安心して暮らすことができます。
飼い主の指示に従っていれば、安全で食べ物に困ることもなく、楽しく暮らせるのですから。
そうやって暮らすうちに、今までメスのボクサーしか飼ってこなかった我が家にオスのボクサーがやってきました。
その犬はボールが大好きで、訓練に向いていると言われ、トライすることになりました。
訓練競技会に出るには、長い時間を訓練に費やす必要があります。

まともに競技会に出られるようになるまでには約2年かかります。
競技会は長くとも15分、短い競技ですと5分程度で終わります。出るためには8千円〜1万円程度の出陳料がかかります。
でも、失敗したら悔しくて次の競技会までまた訓練、成功しても次の競技会までまた訓練の毎日です。
犬の集中力は10分程度ですから、毎日の訓練はそのくらいです。
しかし、犬を訓練してみると、ただ飼育しているだけではわからない、犬の新しい面が見えてきます。
また伏せて待つなど、長時間できるようになり、日頃の扱いもとても楽になります。

競技会に出るようになってからは、そこで知り合ったたくさんのお友達ができました。全国大会に出るようになってからは、全国に知り合いが散らばっていて、とても楽しい毎日です。犬を共通の話題していると、おしゃべりが止まりません。訓練競技会は初めての人には敷居が高いものですが、愛犬との共通の遊びと捉えるととても楽しいものです。ぜひ一度トライしてみてください。

長い間には、自分が病気になったり、冠婚葬祭でどうしても留守にしなければならない時、ペットシッターはとても頼りになる存在です。ペットホテルや動物病院でも預かってくれますが、大型犬になると高額になり、またたくさんの犬を預かっている、さらに他の業務があるなどで、散歩などは十分ではないことがあります。また、訓練をしたことがない人が預かるため、逃げることを恐れて檻から出さないこともあるようです。ペットシッターを頼むときの注意点などをコラムに書いてみました。

そして楽しく過ごしてきた愛犬も、徐々に年を取り、動きがゆっくりになり、病気などが多くなります。
日頃からこまめに健康診断をしてもらい、病気の早期発見、早期治療を心がけましょう。病気や怪我で安静にしていなければいけない時期を除いて、老犬になっても出来る限り運動させることが重要です。運動により血液に循環が良くなり、さらに、足腰が鍛えられ、寝たきりになるのを防いでくれます。
そして最後には楽しく幸せな時間をくれたことに感謝して、愛犬を見送りたいものです。